統合失調症、世間ではいわゆる「統失」と略されて呼ばれています。
このブログの中で何回もご紹介しているので、ご存じの方もいるかもしれませんが統合失調症は100人に1人がかかると言われている病気で決して珍しい病気ではないです。
ひとえに統合失調症といえど症状は軽い人もいれば、重い人もおり、症状の出方も個人個人によってさまざまにあります。
今回は実際に軽度といわれている私の統合失調症の症状をご紹介する回にしたいと思います。
私は【妄想型】統合失調症である
統合失調症には、3つの病型があります。
ただし以下の3つに分類されない症状の方も多いので、統合失調症は単一の病気ではなく複数の病気の集まりではないかとも考えられているんです🔍
- 【破瓜型(解体型)】思春期から青年期にかけて発病することが多い。感情の起伏がなくなっていつもどんよりしていたり、何事にもやる気が起きないといった陰性症状がみられる。
- 【緊張型】・・・・・・・・青年期に急に発病する。大声で叫んだり奇妙な姿勢をとったりなどの行動異常がみられる。多くは数ヶ月で症状が消失するが再発もまれではない。
- 【妄想型】・・・・・・・・破瓜型や緊張型よりも発病する年齢が遅く、多くは30歳前後に発病することが多いです。幻覚や妄想が中心で、陰性症状はあまり現れない。対人コミュニケーションは良好に保たれていることが多く、人柄の変化などもない。
私に当てはまるのは、まさしく【妄想型】統合失調症です。
病気を発症させてからも、対人コミュニケーション良好なうちに入っていると思います。
人との距離感を詰めていくのは、自分で言っちゃ世話ないんですが得意なほう。
仕事での付き合いなどで逆に人との距離感を短期間で詰めすぎて、仲良くなった人の気にくわない人の悪口を聞かされるなどといった経験も多く、そのせいで心をこじらせて退職するといった失敗談も数多いです…。
鬱症状などの、気分が晴れない、ネガティブな気持ちからなかなか切り替えられないといったことも少ないです。
【妄想型統合失調症】の主な症状は【幻覚】と【妄想】
【妄想型】統合失調症の大きな症状は【幻覚】と【妄想】です。
私は独身の20代前半の時に統合失調症を発症させたのですが、【幻覚】が見えたのは発症時の1回だけの経験しかありません。
幻覚
私は今のところグッと体調を崩したとき、何か幻覚をみるといった症状は一切現れません。
薬で抑制できてるおかげだと思います。
独身時代、初めて統合失調症を発症させた当時に幻覚を見たことがあります。
私の経験としては、大学の友人達に悪意をもって追いかけられている【妄想】と一緒に振り返ると追ってくる友人達が遠巻きに見える(ハッキリと見える訳ではありませんでした)気がするような状態に陥りました。
実家に帰るなり、現実としてはあり得ない状況を口に出す私を、母親は顔色を変えて心配していたのをよく覚えています。
幻聴
そう、今まで執筆してきた記事達の中でもダントツで登場回数が多いこの症状。
何度【幻聴】に悩まされ傷ついてきたことか…💧
私は気分がガクッと落ちたり、何かトラブルを抱えて悩みに悩んだりすると【幻聴】の症状が出てきてしまいます。
その多くは薬で抑制が効いているのですが、何かキッカケがあって酷く落ち込んでしまうときは薬の守備を潜り抜けて【幻聴】がこんにちはするのです。そういう病気なんですがとても不思議なんですよね…。
どんな風に幻聴が聞こえるのか?
私も最近になって他の人の統合失調症の症状をTwitterやブログで知る機会が増えました。
病状は人によってさまざまであることは十分理解していたつもりなのですが、【幻聴】の聞こえ方にも違いがあるのだなとここ最近ようやく知りました。
私の幻聴の聞こえ方は?
例えばショッピングモールで隣の席の家族がたわいもない会話をしていたりしますよね。
その会話の音が、頭の中で妄想の解釈と絡まってネガティブな物に変換されます。
隣の家族のたわいもない会話の音が私への悪口の会話に聞こえてくるのです。
会話の雑音が幻聴になってしまう例
隣の家族の会話「このラーメン熱すぎっ!きゃははは」
頭の中のネガティブの妄想=隣の家族の人達が自分の事を悪く言っている
幻聴 「隣の席の人きもすぎっ!きゃははは」
という風に聞こえてきてしまうのです。
私の幻聴は静かな環境でいきなり声が聞こえてくるタイプの幻聴ではありません。
普段聞こえる音が自分の心の被害妄想と連想してネガティブな音になってしまうのが特徴です。
妄想
妄想の症状については、誰もが経験あると思うので少し身近に感じるかもしれません。
「もし~だったら」という考えを頭の中で妄想したことはありませんか?
【妄想型】統合失調症の場合は、体調を崩しているときマイナスな場面での妄想をしがちです。
そしてその妄想は、トラブルや落ち込むキッカケがあった時に現実かそうでないか判断が難しくなってくるのです。
統合失調症は心の病気ですが脳の障害でもあります。
被害妄想が膨らんで、現実との区別が難しくなります。
分かりやすい例でいくと…
「○○さんに嫌われてるかもしれない」とネガティブな考え、妄想をするとします。
頭の中で被害妄想が拡大し「完全に嫌われている」と決めつけてしまいます。頭の中の妄想によって事実がねじ曲げられてしまうのです。
まとめ:私だって、この【統合失調症】という病気が怖いです
ネットの掲示板のコメントなどで「統失、怖いよ」という発言を見かけましたが
そりゃ私だってこんな色んな症状をもった病気、怖いです。
幻聴の世界、経験したことありますか?
100人中1人がかかる病気、99人は統合失調症の症状の理解をしていません。
「統失、怖い」そんなイメージの偏見だけで統合失調症を決めつけないで欲しいのです。
精神疾患の理解は本当に難しいです。理解して欲しいというのは贅沢なのかもしれません。
統合失調症を患いながら生きづらさを感じつつも、毎日必死に一般のママのように家事育児、在宅仕事をこなしている私みたいな輩もいるんです。
…と、熱くなってしまいましたが今回は私の病気の症状について書かせていただきました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました😊⭐
統合失調症の病気について👇

統合失調症を抱えてママになるということ👇

幻聴体験記【前編】【後編】👇

