最近また統合失調症の症状が安定してきている私ですが、振り返ると産後数ヶ月の間は統合失調症の幻聴で苦い体験もありました。
これまで統合失調症の幻聴の症状についての記事はあまり書いていなかったので、少しでもこれから先統合失調症を抱えてママになる方へ私の経験が参考になればと思い、勇気を振り絞って書いていこうと思います。
今回は産後約2ヶ月~6ヶ月頃までの育児中に、夫の義家族の声で幻聴が聞こえ、しばらく義家族と会えなくなった時の話をします。
目次
私の家族環境は実家遠方、義実家の方が近い
まず最初に私の家族環境を改めてご紹介しますね。
私の自宅から実家は遠方。新幹線で約3時間、高速を使い車で6時間といったところです。そして夫の実家、つまり義実家は同じ県内で、車で約1時間ほど。高速を使えば15分で行くことができます。
なので、週末に時々遊びに行ったりするのはいつも義実家。もちろん私は気疲れします。
義実家の家族はご両親2人とお義母さんの妹さんの3人暮らしで、義妹さんが結婚し義実家の近辺に嫁いで行っています。そして子供は2人持ち。
産前はよく、夫と2人で義実家にご飯を食べさせてもらったり、遊びに行ったりしていました。気疲れは多少ありましたが、段々慣れてきて甘えさせてもらっていたつもりです。
【義実家の家族構成】
- 義父
- 義母
- 義母の妹 (実家に一軒家3人暮らし)
- 夫 (私と同居)
- 義妹 (実家近辺で一軒家暮らし)
- 義妹の夫
- 義妹の子供 (現幼稚園、2歳)
産後すぐの頃、義家族と会うとなぜか極度の緊張状態になるようになった
産後1ヶ月で里帰りから県内の自宅に戻ってきた私。
もちろん夫と娘と3人で義家族にも顔を見せにいきました。最初の赤ちゃんの対面時は、寝不足で疲れているものの幸せいっぱいで、普通に義家族と数時間過ごせました。
問題は産後2ヶ月半ばぐらいから。
産後の寝不足などで育児疲れしていて、「誰かに頼りたい」「少しだけ預かっていて欲しい」と思う反面、いざ夫に義実家へ頼りに行こうかと言われると、極度の緊張状態になるようになりました。
首筋がカチンコチンになり、自然な笑顔はなく顔が引きつり暗い気持ちになるのです。
キッカケは産後2回目に遊びに行った時のこと
産後すぐ、私がそのような緊張状態になるキッカケは2回目に遊びに行った時にありました。
2ヶ月半ば、産後すぐのミルクの頻回で睡眠不足と育児による気疲れが積み重なっていて、夫に誘われ義実家へ頼りに行った時のこと。
義妹さんも来ていたので、義母から「近くのショッピングモールにみんなでご飯を食べに行こうか」と言われ、ショッピングモールで義家族と義妹さんと待ち合わせすることになりました。
今思うと産後すぐの当時、私は育児をちゃんとこなせているか、母として自分はふさわしい人間か自分に自信が無い状態だった。
つまり、自己肯定感がどん底でした。
ショッピングモールに向かう車中、母として自分に自信が無かった私は当然人と会うとなるとなんだか緊張状態に。
義両親と義妹と対面した時には、手先が冷たくなり震え、笑顔もかなり引きつっていました。その時に「なんか私、具合悪いかも…」と自覚したのを覚えています。
義両親と義姉とショッピングモールのフードコートで横一列並び、うどんをすする手は小刻みに震え、うどんを味わうよりも、自分がどう見られているかを気にして、ますます緊張状態になるといった悪循環。今でも、その時の食事の味や夫との会話は、これっぽっちも覚えていません。
その場に耐えきれなくなり、トイレに行くと言って逃げた
(やばい、やばい、やばい…!)
その時ふと、薬の入ったポーチを持ってきていたことを思い出しました。
その場からとにかく離れたいのもあり、夫に「トイレに行ってくるね」と告げ、逃げるようにトイレの個室に駆け込みました。
そして個室の中で精神安定剤の頓服を水も飲まずに服用し、しばらく籠もっているとお義母さんの妹さんと義妹さんの会話する声が聞こえてきたのです。
(恐らく幻聴だろう会話)
義妹「なんか○○ちゃん、挙動不審すぎない?」
母妹「だよね、テンパりすぎてキモすぎ!」
~笑い声~
不思議と幻聴は、自分の一番言われたくない言葉が聞こえてくるんですよね…。
その時私は、トイレの個室に籠もりながら「義家族に嫌われた、変に思われている」と頭の中で強く思いました。その時は生々しい感覚で、義家族から自分の悪口を言われたと感じました。
トイレから出ると、出入り口で義母にバッタリ
正直、義家族がいるフードコートに戻りたくありませんでしたが、重い足取りで向かおうとすると出入り口で義母とバッタリ。
耐えかねて、「体調が悪いので今日は帰ります」とポツリ。義母は驚いて、「大丈夫?」と声を掛けてくれたものの、「大丈夫です」の2つ返事で夫とそそくさと自宅に帰りました。
幻聴(かもしれない)のトラウマでそれ以来、義家族と会うのがものすごく嫌になりました。嫌というより、義家族が「怖い」といった表現の方がしっくりきますね。
その後6ヶ月頃までの間、約4ヶ月間義実家には近づかなかった
幻聴が聞こえてきたトラウマのせいで、疑心案義になり義実家の家族が怖くなりました。怖くなったと同時に、2度と会いたくないという気持ちになったのです。
そして産後2ヶ月~半年頃まで、一切義実家には近寄りませんでした。
もちろん義家族も心配してくれたようでしたが、(旦那談)私はどうせ嫌われてるし会いたくないの一点張りでした。また向こうも体調が悪いと旦那から聞いて自宅に近寄ってくることはありませんでした。
当時、義両親は特に私のことを心配してくれていたようです。(後日知った)
旦那に「家族が心配してるよ、会いにいく?」と言われるものの、”義家族に会う”と考えると怖くなり緊張して、とても会いに行ける状態ではない期間が続きました。
【後編】へ続く
※後編は、一切会いたくないし関わりたくないと思った私が、幻聴を乗り越え回復していくまでの体験を詳しく執筆していこうと思います。
【後編】記事挙げました!✍

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